
茨城県南はコンクールまであと1週間ちょっととなりました。
日々いろんな学校でレッスンさせていただくなかで、今まで気づかなかったこと…というか教員を経て気づけるようになった事がほんの少しだけ増えたことに、僅かながら自分の成長を感じます…笑
3年前、教諭として赴任したときの忘れられない一言。
「初対面の生徒たちにどうやってレッスンしてたんですか?!そんなことできるものなんですか?」と。
その時はさっぱり意味がわからなかった。
実際、コーチだろうと先生だろうと技術面や音楽面の指導内容にそんなに大きな差があるはずもないのだけれど、決定的に違うことがある。
当時は、毎日一緒にいるということが如何に大きなことかわかっていなかったことが今ならわかる。
たまに来るコーチにとってはその時間がその子たちとの全て。
でも本当は、その子たちにとってその時間は一瞬の非日常でしかない。
当然、普段と違うワクワク感やちょっとした緊張感の中での練習になる。それはコーチがそうして欲しいかどうかとは全く関係ない。
自然とそういう状態になっているもの。
だから、コーチの一言に生徒は目を輝かせるなか、顧問は「いや、それいつも言ってるじゃん…」と寂しくなることも良くある笑
教員を経験する前の自分はそんなこと全然わかってなかった。
それ以上にただでさえ大変な日々の中で吹奏楽にエネルギーを注ぐことができることの凄さ、向上心のある雰囲気を作り上げるまでの想像を絶する苦労というものは経験しなければわからないと思う。
今再び「外の人」に戻り、一番に大切にしたいのは自分が何をしたら生徒と先生の役に立てるか。
何を目指していて、どんな集団になりたいのか考えて、どうなったらもっと幸せな部活になるのかなぁと考えて、微力ながらその目標にお力添えできれば。
今はそんな感じです。
(学校の中の活動に関わるからには、最低限、学校の仕組みやルール(指導要領とか教育基本法とか)を勉強しておく必要はあるのではないかな)
「僕の力で上手くして金賞取らせてやる!!」
とか…そんなんじゃないです。
音楽とともに豊かに生きていけるように。
それを大切に伝えていければいいなと思ってます。
ということで、今日は中学校で金管分奏。
この時期にしては珍しくたっぷり時間をとってしっかり基礎練しました。
写真のセンスは置いておいて…笑(顔写せないから仕方ない。いや、そういう問題じゃない問題がある…)
自分が中学生だったころ、OBの先輩が良く一緒に基礎練してくれた。あの時間が本当に楽しかったことを思い出しながら。
今日は僕がその先輩役。
ま、OBじゃなくて外からたまーに来るコーチでしかないんだけどね。
回数重ねてちょっとは僕にも慣れてくれたかな。そうだったらいいな〜
コンクールまでもうちょっと!
みんながんばれー!
当日は係員として全ての学校を応援したいと思います。
とにかく悔いのない演奏と最高の思い出を!
P.S.
今日は吹いてて顔の左側の筋肉が変な感じだったけど、演奏には支障がないレベル。そんなことより音を出すこと、生徒の前で一緒に吹けることの喜びの方が遥かに大きく感じた。こうやってやるんだよーってできるのが嬉しい。
呼吸と発音に関して閃いたこともあったので、またそのうちまとめます。
鴇田英之
この記事へのコメントはありません。