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キャリアについて書こう書こうと思いつつなかなか手をつけられずにいたのでそろそろ。
音楽大学でもキャリア教育に力を入れるようになっていて、僕が大学院にいた頃にもアメリカの音楽家キャリア教育の専門家を招いて講義が行われたことがありました。
ぶっちゃけ演奏一本で食っていくというのはめちゃくちゃ大変で、というか、大変な努力をすれば必ず達成可能なのかといえば、実力とタイミングとやり方が噛み合った場合の極一部の超特例ではなかろうかと思います。
かといってオケに入るか辞めるかなんていう極端な考え方でたくさんの素晴らしいプレイヤーが辞めてしまっては大きな文化的損失です。
素晴らしいプレイヤーはとてつもなくたくさんいる。その技術や才能を生かせるような仕組みがなんとかできないものか…
まあできることからコツコツとやってみようということで、キャリアの勉強をするために国家資格キャリアコンサルタント受験のためのコースを修了してみたり、いろいろ勉強しています。
今できることは何かといえば様々なロールモデルを示せるようにまずは自分自身が体験する事かなと考えました。
今回は今取り組んでいることをまとめます。
その前に極一部の特例になれなくても豊かに音楽活動を続けていくために必要だと思うことのまとめ。
①収入の軸
②音楽活動の軸
③効率的な練習法
これら3つが揃えば、持続可能性の高い音楽活動が可能だと思います。
③の効率的な練習法に関してはこのサイトで散々書いてきたので詳述しません。詳しくはこのサイト内のヒント集をご覧ください。文章力が足りないところもあると思いますので、良かったらレッスンにいらしてくださいね♬
今回ここでお話したいのは②と③に関してです。
ポートフォリオ・ワークとかプロティアン・キャリアとかって言葉ご存知の方もいらっしゃると思います。
簡単に言うと1つの事だけを仕事にするのではなく、同時に複数の軸をもち変幻自在に仕事をしていく事を言うのだと解釈しています。
例えば、
・演奏の仕事
・レッスンの仕事
・作編曲
・吹奏楽部の指導
・音楽とは全然関係ない仕事
これらを並行してやるような生き方もプロティアンですよね。
収入の軸を確保しつつ、自己実現のための仕事も、強みを生かした他者貢献も社会貢献も地域活動もできる。
自分の強み=収入の軸であれば、それはもう天職というかとても幸せなキャリアだと思いますが、たとえ自分が一番大切にしているもの一本では生計がたたないとしても、それプラス何かを複業・兼業して継続しながら生きる事もできる。
ポートフォリオとかプロティアンというと何か新しい時代の新しい働き方のように聞こえますが、音楽家は昔々からこういう生き方をしてきているように思います。
こういった複数軸の生き方によって自分の価値観を実現する生き方を推奨する論調が出てきたという意味では新しいと言えるのかもしれません。
音楽以外の業界でも複業・兼業と言われるこの時代に演奏一本で生きていく事だけが全てでないことは自明。(もちろんそれができたら最高です)
ただ音楽以外の仕事と豊かに両立するためには無駄なく効率良く練習できることやその時間の確保ができることが必須だと思います。
音楽家のためのキャリア支援は、両立しやすい職業とのマッチングもさることながら、両立できるような練習の仕方の確立と、演奏の場を生み出し繋げる仕組み作りが大切なように感じます。どんな仕事であれ両立するのは大変ですから♬
ちょっとした隙間時間にコンディションを整え、演奏の設計図を作っておいて、音が出せる短い時間に集中して音楽づくりに取り組む。そんなアプローチで充実した音楽生活を実現する。
そして活動の場がもっともっと増えて、演奏家とその場がつながることができれば音楽活動は続いていく。
今、演奏者と演奏の場を企画・運営したい方を結びつけるプラットフォームづくりに勤しんでおります。
こんな感じで今僕が取り組んでいることは、
①効率の良い練習法の提案・レッスン
②演奏の場を生み出すプラットフォーム作り
③まずは自分がプロティアンに生きてみる
(教室経営、レッスン、吹奏楽部顧問、地域の場での音楽の授業や吹奏楽の場づくり、某キャリア支援系IT企業での勤務)
僕が今やってることはこんな感じです。
ジストニアは克服しレールには乗ったので、日々の積み重ねの先に演奏活動の再開も実現できると思います。
今日は、午前中は新宿で仕事をし、午後は吹奏楽部の合奏をし、そのあと練習して、夜はコワーキングスペースで合唱の授業。この他、個人レッスンが入ったり、地域活動の会議が入ったり、ユースバンド主催の練習会が入ったりします。
ゆくゆくは自走させられるものは自走させた上で、【地域×音楽×教育】を目指しつつ教育と演奏に重心を置くことを目指しています。まだまだ試行錯誤中ですが…
教室もありがたいことに生徒さん増えてきております♬(遠方の方も多いです)
たくさんの方がその人らしい音楽人生を築くことができますように。
全力で頑張っていきます♬
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