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大学院時代のこと。
「音色が悪いのはアンブシュアが原因だから、アンブシュアを直しておいて!」
「先生にそういわれたからアンブシュア直したら8割の生徒が音も出なくなりました・・・どうしましょう・・・」
と小学校のコーチをしていた後輩から助けを求める電話が入ったことがありました(笑)
大学院時代の忘れられない思い出です。その後3週間ほどお邪魔して、無事に復活。吹奏楽コンクールでも素晴らしい結果に繋がりました。
さてそこで何をしたのかというと、アンブシュアを直したのではありません。
呼吸・発声・口の中の形から順に整えていくことで、ほぼすべての生徒が復活できました。(ソロを受け持っていた生徒だけはプレッシャーや焦りもあり、なかなか大変そうでしたが、本番では素晴らしい演奏を聴かせてくれました!)
「アンブシュアは結果であって原因ではない。」
たとえ、アンブシュアを変えたことで調子を崩したとしても、そこから復帰するために整えるのはアンブシュアではありません。
アプローチとしては、歌を歌うような息の流れをつくり、それに反応するアンブシュアが自然形成される。
そんな順番が正攻法です。
アンブシュアからのアプローチは本質的ではないのです。
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