【金管奏法講座】発声編 声と音色の関係

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「全ての技術は発声に収斂する」

大学院時代に授業でお世話になったピアノ科の先生の言葉です。

その先生の声は声楽家のように豊かな柔らかい響きをもっていました。

なにより音色が美しく、最初の授業のとき教室に入ると先生がただただ弾いていたアルペジオが耳に入り、その音色の美しさにクラスの数人は涙したほどです。(本当です)

そんな先生に「全ての技術は発声に収斂する」といわれるとこの上ない説得力がありました。

まして金管楽器の世界では「歌えれば吹ける」とよく言われるだけに、この言葉はなんの抵抗もなく僕の心に刻み込まれました。

それで、実際にはどうかというと、アンブシュアと声の関係を論じた書籍もあるくらいで、声の音色と奏法や音色は直結しています。

いわゆる地声のような声の出し方で楽器を吹くと、音色も開いて無駄にうるさい耳障りな音色になっていきます。(アンブシュアは横に引っ張られるような傾向にある)

一方、きちんと歌声の響かせ方を楽器の吹き方にリンクすることができると、アンブシュアの負担も軽くなり、体と楽器が共鳴しているような感覚を得ることができます。(この時唇は中央に寄ってくる)

アンブシュアについては諸説ありますが、まずは手始めに

・口を思いっきり横に引っ張って歌ってみる
・口を真ん中に寄せて歌ってみる

この2つをやってみてください。喉のや顎の状態の変化を感じることが出来るはずです。

 

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