【金管奏法講座】発声編「歌えれば吹ける」の正体

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「歌えれば吹けるよ」「まず歌えるようにしよう」

こんなこと聞いたことないですか?

実際、歌の効能は本当に劇的で、楽器を吹く上でものすごく大きなメリットがあります。

ではなぜ歌うことでそんなにも変わることができるのでしょうか。

今回はその「正体」を探ります。

僕が考える歌うことによる影響は次の2つです。

①声の響かせ方を楽器の響かせ方に活かせるようになる。
②どんな表現をしたいのかイメージが鮮明になる。

まず①に関しては、この効果は本当に劇的で声の響かせ方を楽器に活かせるようになるとどの音域もものすごく吹きやすくなります。

高音域も裏声で歌うように出すことが出来るようになるので、演奏が楽に自由になります。

ただ声の響かせ方と楽器の響かせ方では息の使い方が異なるので、声の響きを楽器にリンクさせるには少し特別な発声練習をする必要があります。これについてはまた別の機会に。

②に関しては、そもそも「楽器”を”演奏する」のか「楽器”で”演奏する」のかという根本的な問題の解決につながります。

金管楽器は自由に扱うことが難しいので、どうしても楽器を操ることに興味が強くなりがちですが、本来楽器は音楽表現のための道具であるはずです。全ての楽器は人間の声の代わり。歌を表現するために楽器を使う。そんな考え方に繋げることができます。

楽器を少し離れて自分の声でしっかり表現してみると本当はどう歌いたいのかが見えてきます。

そのことで表現の設計図ができあがるのであとは楽器でそれを表現できるように練習あるのみ。

ゴールは楽器を上手に扱えるようになることではなく、息の流れで歌を表現できるようになることです。

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