【金管奏法講座】中音域の発音トラブル~息の吸い方との関係~

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「中音域の発音が上手くいかなくなった」という相談を受けることが多くなってきました。

僕自身がそのことで相当苦しんだので、気持ちは痛いほどよく分かる。

一番吹きやすいと思っていた音域なだけに辛い。

何より中音域が出せないと演奏できる曲がない。

高い音が苦手とか低い音が苦手とか、そういう類の問題とはちょっと状況が違います。

ここからは僕自身の最近の体感ベースの話です。

ここのところ日を追うごとに楽器が吹きやすくなって、もうほぼ不満のない状態になってきています。

以前、喉を開くことと口の中を広げることの違いについて書きました。どうやらここにも解決の鍵がありそうです。
【金管奏法講座】発声編  喉を開くとは?〜喉を開くことと口の中を広くすることの違い〜

喉を開こうとして舌の奥の方、付け根のあたりを喉の奥に向かって引っ張ってしまっているケースが結構ある。

すると、

喉に力が入って締まってしまう。
喉が締まれば息も吸いづらい。
発声にも良い影響はなく喉を詰めた感じにの音になってしまう。
口の中が必要以上に広がって発音も不安定になる。

逆に、舌の奥を下げないで息を吸うと大きく喉が開く感覚がわかる。
(喉は上下前後に開く)

この感覚が非常に大切。

舌の動きと喉の動きを分けてイメージすることでこんな吸い方ができるようになります。

♫ 練習

この息の吸い方を楽器を持った状態で練習すると発音がスムーズになることがあります。
まずはマウスピースのバズィングで慣れさせていくのもいいかもしれません。
人によってはアンブシュアやアパチュアの振動さえ変わります。

呼吸、発声、口の中、アンブシュア、全部つながっています。
発音の悩みだからといってタンギングやアンブシュアに原因があるとは限らない。
つながりで捉えて、呼吸から順番に整えていくことが大切だと考えています。

発音に悩んでいる方、効果がある方もいますので是非お試しあれ。

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  • 2019 06.20
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