例えば、公園でクラシックコンサート。
例えば、カフェでソロリサイタル。
例えば、本物の楽器に触れられるワークショップ。
例えば、演奏を聴きながら音楽家と気軽に話せるティータイム。
例えば、オフィスで気軽にジャズライブ。
コンサートといえばコンサートホールで。
格式高いコンサートホールでチケット料金を出してゆったり味わうコンサートはもちろん素晴らしい。
しかし、その敷居をまたいでいく人は多くはない。
現在、日本の音楽大学・大学院に在学する学生は約15000人。(文部科学省 学校基本調査 令和元年度)
毎年多くの卒業生が輩出されていく。
幼少から音楽に親しみ、厳しい受験を勝ち抜いてきた人たちだ。
しかしながら、オーケストラの椅子が潤沢に用意されているわけでもなく、卒業してもその多くはアルバイトをしながら演奏活動を続け、やがて演奏から離れてしまう人も少なくない。
楽器によってはコンクールをとっても仕事がなくアルバイトを探しているような状況もある。
厳しい世界なのは間違いない。
だがしかし、人生を賭けて本気で学んできたものが職業につながらない現在の状況をこのままにして良いのだろうか。
コンクール入賞者に「違う道を選べば良かった」と思わせるような世の中で良いのだろうか。
音楽を社会に生かす仕組みづくり
こうした背景から、演奏を社会に生かす仕組みを創れないものかと模索してきた。
その試行錯誤のなかで、縁あってコワーキングスペースで音楽の授業を始めた。そこで感じた一番の収穫は”音楽は必要とされている”ということ。
「音楽ってこんなに楽しかったのか!」
朝7時からの合唱の授業に大勢の方が集まってくれる。
”音楽で社会の役に立つことができる”
そんな実感を得ることができた。
そして見えてきた2つの課題。
①生の音楽の楽しさに触れる機会が日常の中に少ない。
②音楽家が社会とつながる機会が少ない。
演奏家と地域の場をつなぎ合わせることで、地域に生の音楽に気軽に触れることができる場を生み出し、演奏家が演奏で社会とつながる機会(つまり演奏の仕事)を生み出す仕組みづくりができれば、この2つの課題を同時に解決することができる。
いわば”音楽家の社会実装”。
『茨城”おとのわ”プロジェクト』は音楽のチカラを社会に生かすための仕組みづくりである。
まずは私の生まれ育った茨城からこの取り組みを始め、共感してくれる方がいれば県外へ、そして全国へ拡げ、日本中の音楽を学ぶ人たちの専門性を社会に生かして仕事ができる世の中を作りたい。
初年度の実績
2019年度の実績の前に、世界的ユーフォニアム奏者、安東京平氏からのメッセージをご紹介したい。
”近年、我々プロの演奏家からみてもコンサートに足を運ぶ人が年々減っているように感じております。
それはコンサートを聴きに行くということが日常と結びついておらず、”敷居が高い”と感じたりしていることが原因かと思っています。
一度コンサートに行く喜びや音楽の楽しさを味わえばきっと「また行こうかな?」と思っていただけるはずです。
そこで演奏家自らがコンサートをお客様の元へお届けするような”出前コンサート”という考え方もありなのかも知れないと感じています。
お客様のもとへ足を運んで、お客様がコンサートに行く敷居を感じなく、演奏会へ行くことが”日常”になって欲しいと願い活動しています。”
安東 京平(あんどう きょうへい)
国立音楽大学を谷田部賞を受賞し卒業。アメリカアラバマ大学大学院修士課程修了。
第24回日本管打楽器コンクールユーフォニアム部門第一位。
第25回ファルコーニ国際ユーフォニアム・チューバ・コンペティション第一位。
SERTEC(ITECレジョナルカンファレンス)ユーフォニアムソロコンペティション第一位。
ユーフォニアム・チューバ四重奏コンペティション第一位(BOREASユーフォニアム・チューバ・カルテット)
第2回リエクサブラスウィーク・国際ユーフォニアムコンペティション第三位。
若手演奏家の活躍の場を拡大することが必要であることはもちろんのこと、既に演奏で仕事をするプロフェッショナルにとっても今回の取り組みは意義深いものだと言う。
その活動の一環として今回”おとのわ”に声がかかり2019年9月に水戸での公演が実現した。
①コミュニティスペースでのコンサート
写真提供 水戸経済新聞
2019年8月に水戸市泉町のコミュニティスペース「マチノイズミ」でユーフォニアム・チューバカルテットのコンサートを開催した。
「マチノイズミ」は普段は高校生が勉強したり、地域のイベントを開催したりするコミュニティスペースである。
本来演奏するための空間ではないが、「マチノイズミ」藤川支配人のご理解ご協力のもと、コンサートが実現した。
今回の出演者は、ユーフォニアム・チューバのトッププレーヤー達。
国際コンクール入賞、優勝者ばかりで、都内の音楽大学で教鞭を取ったり、交響楽団の奏者として活躍している素晴らしい奏者たちのカルテットだ。
メンバーの安東京平氏からの「茨城でライブがやりたい」との一言から開催された今回のコンサート。コンサートホールではなく、小さな空間でライブのようなコンサートがしたいとの要望だった。
来場者からも「こんな素晴らしいコンサートがこんなに間近で聴けるなんて!」と喜びの声をいただいた。
駅前の大通りに面した立地から、道行く人も足を止めてのぞき込む様子も見られた。
写真提供 水戸経済新聞
コンサートホールから飛び出し地域の場とつながることで、今回のように気軽に生の音楽に触れることができる空間が生み出される。
②コワーキングスペースでの音楽の授業
前述の通り、コワーキングスペースで『音楽の授業』を開催している。
人によっては音楽の授業は中学校で終わり。
それ以降は歌う経験もほとんどなければ楽器に触れることもなく、クラシック音楽を聴くということもない。そんな方も少なくないようだ。
今年度『音楽の授業』を開催して一番感じたことは、”音楽は必要とされている実感”。
「音楽ってこんなに楽しかったのか!」
こんな感想をいただいた。
それはやってみたから気づくこと。やってみる機会がなければ気付くことはできなかったのだ。
その機会を創出することが音楽家の仕事であり、音楽で社会とつながり貢献するということにつながる。
地域に気軽に音楽を体感できる場があることで、たくさんの方が音楽の楽しさに”気づき”、その音楽が多くの方の日常に彩を与える。
今年度の授業では、合唱、鑑賞、そして音楽家から直接活動の話を聞ける機会を設けた。
これからのヴィジョン
”おとのわ”で目指す先は、誰もが気軽に音楽家とつながり演奏を『注文』でき、そのことで地域の様々な場所に生の音楽に気軽に触れることができる場が創出されること。
その実現に向けて、音楽家と場をつなぐプラットフォームとしてのマッチングサイトを構築し、誰でも気軽に音楽家に演奏やレッスンを注文することができる仕組みをつくりたい。
2020年4月から、その先駆けとして水戸市で毎月1本(年間12本)の音楽イベントを開催する。
趣旨に賛同する茨城出身の若手演奏家とともに多様なプログラムを用意している。
例えば、公園でクラシックコンサート。
例えば、カフェでソロリサイタル。
例えば、本物の楽器に触れられるワークショップ。
例えば、演奏を聴きながら音楽家と気軽に話せるティータイム。
例えば、オフィスで気軽にジャズライブ。
こんな未来はいかがだろう。
音楽家の専門知識・専門技能を社会に生かす仕組みづくり。
ここまで読んでくださったあなたと一緒に作り上げたい。
茨城で演奏してくださる方を募集しています。是非ご参加ください。
茨城おとのわプロジェクト
公式WEBサイト
https://otonowa.happybrasslifecommunity.com
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プロも推薦する理由
鴇田メソッドは本当にすごい!! 是非多くの方に体感してほしい! 国立音楽大学講師 ユーフォニアム奏者 安東京平 様鴇田金管楽器メソッドはすごい!!
鴇田君とは学生時代に苦楽を共にした学友です。 友達だからお勧めしているんじゃ無いか?とお思いになるかと思いますが、、違います!
僕も実際にメソッドを参考にさせて頂き、自身の指導に役立てられると感じた為お勧めしたいと思っています。
まだまだ金管楽器教授法は研究が試されきっていない分野であり、体系立てて指導されるようなメソッドが少ないのが現状です。
しかも、そのようなメソッドは理解することが難しかったり、実際に悩みを抱える奏者に寄り添ったものではなく、どうやったら"演奏家になれるか""楽器の奏法をマスターできるようになるか"に重きを置いたものが多いと感じます。
その為、演奏家を目指さずとも楽しく楽器を学びたい、楽器をより効率的に身体に負担なく演奏できるようになりたいという人にとっては敷居が高く、習得が困難に感じることが多いのではないかと思います。 沢山の人が奏法に悩みを抱えているのはそれが原因かもしれないと感じています。
そんな中で鴇田君のメソッドは、音楽を愛し、楽器が大好きな皆様に寄り添い、体系立てたレッスン形式により
①"なぜ"その練習を行うのか、 ②"どのような仕組みで"身体を使うか、 ③ どのような"考え方、捉え方"が適切か
を明確に示してくれます。
またこのメソッドはオンライン教材である為、自分のタイミングで何度でも改めて確認ができる事がなによりも魅力かと思います。
レッスンの記憶は曖昧になりがちですが、何度も反芻して学ぶことができるのでいつでもどこでも何度でも確認することができます。
鴇田メソッドは本当にすごい!! 是非たくさんの方に体感していただきたいと思います。
ユーフォニアム奏者 安東京平 国立音楽大学講師 【主な受賞歴】 第24回日本管打楽器コンクールユーフォニアム部門第1位、第25回ファルコーニ国際ユーフォニアムコンペティション第1位、SERTEC(ITECレジョナルカンファレンス)ユーフォニアムソロコンペティション第1位及びユーフォニアム・チューバ4重奏コンペティション第1位(Boreas quartet)、第2回リエクサブラスウィーク・国際ユーフォニアムコンペティション第3位、第11回済州島金管コンペティションユーフォニアム部門第2位
鴇田金管奏法教室 ~ スタッフ紹介 ~ スタッフは全員現役のプレーヤーです♪
鴇田 英之(ときた ひでゆき) ユーフォニアム奏者/吹奏楽指導者/教員 鴇田金管奏法教室代表 国立音楽大学卒業、同大学院修士課程修了 担当:金管楽器全般
たくさんの方がもっと金管楽器を楽しめるように、そして、たくさんの音楽家が生き生きと活躍できるように、日々奮闘しています! 詳しいプロフィールはこちら 【鴇田英之 公式WEBサイト】 今井 斐(いまい あや) テナーホーン奏者/英国式ブラスバンド指導者 鴇田金管奏法教室 講師 国立音楽大学附属高校,同大学卒業 担当:トランペット,コルネット,フリューゲルホーン,テナーホーン 代表の大学同期で、初めて会ったのはなんと小学5年生のときの吹奏楽コンクール。 メソッド開発当初から効果を試してくれたり意見をくれたりと、鴇田金管奏法教室のレッスンをとても良く理解してくれています!現在も一緒に演奏活動を行う頼もしい仲間です!! テナーホーンをメインの活動とする唯一無二の音楽家です♬ 詳しいプロフィールはこちら 【今井斐 公式WEBサイト】 正木 剛徳(まさき たかのり) バリトン歌手/ユーフォニアム奏者 鴇田金管奏法教室 講師 東京学芸大学卒業(Euph専攻),同大学院修了(声楽専攻) 担当:ユーフォニアム,テューバ 大学院では声楽を専攻したバリトン歌手でもある彼は、発声の知識がとても豊富で「発声を管楽器演奏につなげる」という鴇田金管奏法教室の考え方に深く共感してくれています。 「呼吸・発声から整えることで、息の流れで歌を歌うような吹き方に整える」という当教室のメソッドを体現してくれる心強い仲間が加わりました! 声楽もユーフォニアムも同時に味わえるという、彼にしかできない演奏活動を展開中♬ 詳しいプロフィールはこちら 【正木 剛徳 公式WEBサイト】音楽家のための メンタル・コーチング
永田 美樹(ながた みき) トロンボーン奏者/メンタルコーチ 鴇田金管奏法教室 講師 国立音大卒業、リヨン国立高等音楽院修了 担当:トロンボーン・メンタルコーチング 永田さんも国立音大時代の同級生です♪卒業後はフランスへ渡り、名門リヨン国立高等音楽院で並み居る天才たちとともに学んだつわもの!しかし、そんな永田さんも順風満帆というわけではありませんでした… リヨンでは厳しい競争の中で追い詰められ、楽器をもっただけで涙が溢れてくるような辛い時期を経験しています。そんな経験をもとにメンタル・コーチングの研鑽を積みトラウマを乗り越えたことで、今ではフランスでトロンボーン奏者・講師として大活躍しています!! その後、同じようにメンタルの不調に悩む方に力になるべく「音楽家のためのメンタル・コーチング」を開始! 僕も実際に受けてみましたが、自分では気がつかないような掛け違いに気づかされ目指すべきゴールを再確認することができました!!!めちゃめちゃおすすめです。 詳しくはこちら 【永田 美樹 公式WEBサイト】