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前回まで2回に渡って、呼吸についてお話してきました。
仕組みを理解して制限をかけず自由にしてあげることが大切ですね。
前回、具体的な練習方法をお話しました。
24拍のブレス・トレーニングを2回で48秒。ということで、僕に残された時間はあと2分12秒ですね!笑
(昨日もレッスンでやったのですが、もしかしたら全部で2分かからないかも…と思っています。)
では、今日は発声についてのお話です。
「朝練 管楽器の呼吸法 〜呼吸法、喉とアンブシュアの関連性 〜」という本をご存知でしょうか。
親しみやすい表紙とは裏腹にとても専門的な内容の充実した一冊です。
この本では、 ベルカント発声の時の声の響かせ方は楽器を吹くときにも同じように活用できる とした上で、理論と実践を解説されています。
実際、声の響かせ方を楽器の演奏とリンクさせることができると、ものすごく吹きやすくなります。
息が自然と通るようになり、
音がつぼにはまるようになり、
リップスラーがやりやすくなり、
高音域が裏声のように出せるようになり、
発声を生かすメリットは計り知れません。
ということで、今日は、 “声の響かせ方を楽器の演奏に自動的に生かせるようになる発声練習”を提案したいと思います!
1、音域によってイメージを変える
声の響かせ方のコツは、音域によって響かせ方のイメージを変えることです。
鎖骨のあたりから頭の後ろ側にぐるりと音階の階段をイメージして、 低音域は鎖骨のあたり、 中音域は頭の後ろ、 高音域は頭の上が引っ張られるような感じ
こんな感じで音域をイメージします。
(慣れてくるとどの音域でも全ての部分を使ってるような感覚になるのですが…ごめんなさい、僕は上手く説明できません。)
逆に音域の階段を顔の前に設定してしまうと、高音域に進むに従って喉がしまってしまいます。これは避けましょう。
楽器で音を出すときにも、声の響かせ方を応用できたらいいですよね。
では、歌う時と楽器で音を出すときの違いはなんでしょう。
一番大きな違いは、声帯が振動しているか、唇が振動しているか。 この違いです。
実験①
口の前、ちょっと離したところに手をかざして、声を出してみてください。
息は出ていますか?
あまり出ていないですよね。
きちんと声が出ているとき実は口からはあまり息が出ていないのです。
2、声の響きを管楽器の演奏に応用するために
管楽器を演奏するときには、もちろん息が流れていることが必要です。
そこで、以下のような練習をすることで声の響かせ方を自動的に管楽器演奏に応用できるようになります。
1、楽器を演奏する時と同じように、「ふー」と息を吐く。
2、息を吐きながら声も出す。
3、声で出せる最低音から、裏声も含めた最高音までグリッサンドで行ったり来たりする。 音域のイメージは、鎖骨から頭の後ろをぐるっと回る感じ。(この時、どの音域でも息は流れたまま)
このような発声練習をすることで、全音域が歌声と同じように響くようになります。
一昨日のトロンボーンのレッスンで「これならhigh F余裕じゃないですか!」と言わしめた「これ」とはこれのことです笑
楽器のツボに自然とはまるようになり、リップスラーがやりやすくなり、高音域も裏声を出すように楽に吹けるようになります。
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