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前回までのレッスンで整えてきた
①呼吸
②発声
③口の中の形(母音)
これらをもとにバズィングの練習を通して
自然に機能するアンブシュアを作っていきます。
バズィングの利点は、
楽器を持ったときにおきる無意識的な緊張が起きにくいこと です。
この利点を利用して、 先に整えた身体の使い方を楽器の演奏にリンクさせます。
ただここで1つ問題があります。
それは、 楽器での発音原理とマウスピースでの発音原理は異なる ということです。
ここにバズィングの賛否が分かれる理由があります。
・楽器で音が出るときは、楽器によって唇の振動が保たれているような状態(連成振動というそうです)
・一方、マウスピースで音を出すときは息の力で強制的に唇を振動させて音を出している状態
この違いは大きいですよね。
つまり厳密に言えば、
同じ音程を出すとき、 楽器で吹くときとマウスピースで吹くときでは、アンブシュアが異なる と言えます。
音響学の先生は、バズィングの練習をなぜやるのか理解できないとおっしゃっていました。 マウスピースだけで音を出そうとしたら、違う音程が鳴るか、音が鳴らないはずだと…
バズィングをすべきでないとする意見の拠り所がここにありそうです。
ただ、先に述べたメリットにより、使いようによってはなかなか効果的な練習になります。
呼吸、発声、口の中の形を整えた上で、 息の流れで歌を歌うようにバズィングすることで、自然な息の流れに反応してくれるアンブシュアができてきます。
さて、では次回いよいよ最終回!
ここまでの復習をしつつ、 「楽器を使わず、1日3分で絶好調の自分をキープする練習法」 解説していきます。
慣れれば3分かかりません。1分30秒くらいでできます。
毎日の3分(最短1分半)を続けることで、
いつもいい状態で吹けたら、
ウォームアップがあまり必要なくなったら、
調子の波が少なくなったら、
音楽生活にとてもいい影響があるのではないでしょうか。
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